親として、病児・障害児を育てること。
恐らくまわりの方が想像するよりずっと幸せで、そしてずっと辛いものです。
私自身、肢体不自由・精神発達遅延の娘を育てる一人の母親です。
mina familyの活動は、私自身の『困った』から始まりました。
欲しい商品が、必要な商品が、流通していない。
こんなにモノの溢れている日本で、必要なものが売っていない。
まわりの友人や知人からも、やたらと気を遣われてしまったり、話題が合わなくなってしまったり…。
『こんな時、どうしてる?』『こんな辛いことがあったよ』『うちの子、こんなに可愛いの!』って、気軽に話せる相手がいない。
病院や通所施設で嫌なことがあっても、国や自治体の制度や方針に理不尽だと思うことがあっても、声をあげられない。
泣き寝入りするしかない。
その場所に受け入れてもらえなくなると、わが子が困るから。他に頼れる場所がないから。
病児や障害児の子育てだって、
必要なものが手の届く価格で売っていて、
必要な情報が手に入って、
同じように子育てに悩む人たちと話したり、笑いあったりできて。
おかしいことは、おかしいと言える。
そんな場所があれば、少しは気持ちが楽になるのに。
…ということで、mina familyの設立計画が始まりました。
泣くことも、辛いことも多い、病児・障害児の暮らし。
それでも頑張る、お子さんとそのご家族のため。
病気や障害を治してあげることは出来ませんが、せめて近くで話を聞き、共に考え、ニーズに応えていく。辛いときは一緒に泣き、楽しいときは思いっきり一緒に笑う。
今のmina familyの活動は、まだ小さな『ハチドリのひとしずく』かもしれませんが、出来ることから一つずつ、しっかりと歩みを進めていきたいと思います。
mina familyが、家族のようにあたたかく、そしていつかは頼りになる存在のひとつとして、末永くあなたの傍にいられますように。
また最後となりますが、当団体設立にあたり、ご協力・ご賛同いただいたすべての皆さまに、心からの感謝と御礼を申し上げます。
mina family 代表理事
本田 香織